こんにちは、理系女子大生コミュニティ凛です。
前回は、SDGsとは何か理解を深めるため、SDGsに率先して取り組まれている大日本印刷株式会社様にお話を伺いました。
環境に配慮したGREEN PACKAGINGの開発・普及のやりがいや苦労、将来の目標を通じて、パッケージで世界を変えるんだ、という強い思いを持って働かれていると感じました。
今回は、取材をさせて頂いたリケジョの柴田様、神谷様に学生生活のことや、進路選択について伺いました。
前編はこちら↓
取材させて頂いた方
大日本印刷株式会社 包装事業部イノベーティブ・パッケージングセンター
マーケティング戦略本部事業開発部 環境ビジネス推進グループ
柴田あゆみ様
同部 マーケティング推進グループ
神谷美沙子様
もくじ
・学生時代について
・リケジョへのメッセージ
学生時代について
ー理系出身と伺っているのですが、理系を選択した理由・きっかけを教えて下さい。
柴田さん 私は単純に小さい頃から算数や理科が好きで、国語が嫌いだったので、当然のように理系に進みました。
ー応用化学科出身と伺ったのですが、応用化学科を希望した理由は何ですか?
柴田さん 高校生の時は化粧品や香料に興味があり、その道に進みたいと思い、化学を選択しました。
ーどんな大学生活を送られましたか?
柴田さん 大学生活は本当に楽しかったです。勉強はもちろん、サークルやアルバイトなど様々な経験をしました。
大学院では、きちんと研究活動をしていましたね。化学系だったので、研究テーマが与えられて、日々それに対して課題をこなしていきました。忙しかったですし、研究室に泊まることもありました。それも楽しい思い出の一つです。
ー研究テーマについて伺ってもよろしいですか?
柴田さん 分析化学を選択していました。当初、家の建材や塗料から発生する揮発性の物質によって具合が悪くなるシックハウス症候群という病気があり、その原因分析をするテーマで研究を行っていました。
ー神谷さんは、どんな学生生活を送っていたか伺ってもよろしいですか?
神谷さん 私は教員免許も取っていたので、授業だけでも結構忙しかったことを覚えています。もちろん勉強だけではなく、サークル活動やアルバイトもして、とても充実していました。
ーどんな研究をされていたのですか?
神谷さん 専攻は有機化学ですが、生命科学に近い研究室に所属していました。
がん細胞の増殖を抑える化学物質についての研究をしていました。
ーがん細胞の研究というと、細胞が死んでしまうから毎日研究室に行かなきゃいけないとよく聞くのですが、、
神谷さん そうです!(笑)管理していないと増殖しすぎてしまうのですごく大変でした。
ーお2人とも研究テーマがお仕事に直結しているわけではないように思いましたが、大学で学んだことで今のお仕事に生かしていることはありますか?
柴田さん テーマは直接関係ないですが、学生時代にやっていたことと、今仕事で行っていることの基本的な流れはそこまで変わっていません。学生時代はいろんな文献・調べ物を読み込み、それに対する自分の仮説を立てて、実験で実証していきました。現在のテーマは環境ですが、情報を収集し、自分なりの仮説を立てて、パッケージで達成する「ありたい姿」を描き、実践してみて検証する、という流れは変わっていません。仕事の基本となることは、学生時代に学んでいます。細かいことを言えば、文章を書いたり、パワーポイントを使った資料作りなどは今後も生かされるので、学生の皆さんも感じていてほしいです。自分が学生時代のときは、全然わかっていなかったので、、
神谷さん 私も直結しているわけではないですが、学んだことは潜在的に活きている気がします。例えばどんな実験やるのか、どんなプロセスでやるのか、などみなさんも考えながら研究をされていると思います。課題を見つけてそれを解決していくために論理的に考えることや、その考えを人に伝えられることが大事です。そういった点で学生時代に学んだことや経験したことが今のベースになっていると思います。
リケジョへのメッセージ
ー今リケジョの方、これから理系に進もうとしている中高生の方に伝えたいこと、メッセージがあればお願いいたします。
神谷さん 学生時代はとても貴重な時間だったなと今になって思うことが多いです。仕事をしたり、さらに家庭をもって子供が生まれたりすると、自分のために使える自由時間は殆どありません。本当に今の時間を大切に、勉強だけではなく色んなことに視野を広げて、興味を持ったことや好きなことに貪欲にチャレンジしていってほしいなと思います。
柴田さん わたしたちが作っている映像やビデオでは「100年後の世界」を描いているんですね。それって、たぶん個人でも一緒で、ちょっと先の将来を思い描いて、バックキャストしてほしいというか。例えば今西さん(取材を行った凛メンバー)が、60歳になる時にどんなおばあちゃんでいたいかとか、もっと前、子供産んで仕事をしているっていうのを想像したときに、どういう働き方をしたいかとか、ちょっと先の自分を思い描いて、それによって選択する会社って変わると思うんですね。ですので、例えばそういった将来どういう自分になりたいかという視点を持って、就職活動をしていただくと、より理想的な選択ができるかなと思います。
おわりに
学生時代に学んだことや感じたことは社会人になっても活かされるということで、私自身もたくさんのことを経験しながら1日1日を大事に過ごしていきたいと感じました。
また、柴田さんのメッセージにあったように、すぐ先の未来だけでなく、10年後、20年後といった先に未来にでどんな自分でありたいか考えることで、今自分が何をしなくてはいけないのかイメージしていきたいと思います。
今進路を迷っている方、就職活動で悩んでいる方に少しでもヒントになれば幸いです。