輝いている女性起業家③

目次

  1. 現在の仕事内容と起業するまでの経緯
  2. 仕事に対する姿勢
  3. 学生時代を振り返って
  4. 学生に向けてのメッセージ
  5. 取材を終えて
  6. お知らせ

 輝いている女性起業家①・②では、仕事の内容を詳しくご紹介しました。今回は、櫻井さんの学生時代のことや、進路に悩む学生に向けてメッセージを頂きました!
 前回の記事はこちらからどうぞ!
https://rikejyo-rin.com/?p=684

3. 学生時代を振り返って

・学生時代、起業についてどのように考えていましたか?
 “リーダーになりたい”ということばかりが先走ってしまったり、いわゆる“女性起業家風”としておみこしの上に担がれてしまうような、形ばかりで実体がない起業がとても怖かったので、何をサービスの軸にするのか、自分の言葉で話せるようにとさんざん考えました。( 今でも実態が見えない(絵空事な)会社に見えるのが怖いので、会社のビジョンをより分かりやすく説明できないかいつも考えています 。)

・起業すると、一般の会社と違って自分の代わりが特にきかないというお仕事ですが、学生時代に、起業することやライフプランついてはどのように考えていましたか?
 自分が体調崩したらどうしようかと思っていたので1人のときは不安でした。
 起業すると、男女関係なく短期間に集中的に仕事をしなければいけない時期があります。そのため、家庭においては、理解して共に応援しあえるパートナーを見つけようと意識していました。
      実は、会社として育休制度はあるけど融通が利かないという事は多くあります。しかし、起業して以降、前日深夜まで集中してしまったときは翌朝は10時くらいから仕事を始めるなどして調整しているので、会社員時代よりも柔軟に対応できているなと感じています。

・学生生活を通して得たスキルと自分の強みだと感じたところを教えてください。
 開発しているITの特許技術に活かしています。特に、肥料・農薬ナビには強みをふんだんに活用しています。
 私の出身は、農学部の中でも特殊な「応用生命科学」です。一般的に農学部だと、栽培学あるいは育種学や栽培技術を学ぶので、「苗の様子をみて脊髄反射的に何病と判断する」というようなことが得意になりますが、私の場合は最初はそういうことの経験が少なかったです。その一方で、肥料の機能性や土壌菌の性質など「農資材の評価」はかなり他の同業者より得意なようだ、と気が付いてからは得意な知識を活かすようになりました。

・学生生活を通して理系の強み(理系のスキルが活かせそう)だと思ったところがありましたら教えてください。
  農業は体力勝負とかカンといわれますが、実は医療と同じくらい科学(化学・物理学・生物学・地学)的な栽培管理が重要です。
 即戦力となる農業大学校で学べるような栽培技術の知識は劣る分、植物生理学の知識・分析ノウハウを活かして開発したものが、今のカルテです。
 農業界は、これまで個人事業主単位で栽培をすることが主流だったため、科学的な分析に時間を割くよりも、短期的なパフォーマンスを求めて即戦力が求められがちでしたが、農園の大規模化が進んだことや、農薬が効かない畑が出てきた問題により、もっと科学的な整理をしていこう、という動きが出てきました。今後、理系の強みを取り入れる動きはより活発になっていくと思います。

・学生生活を通して、 意識して行っていたこと(心がけて行っていたこと)はありますか?
 社会人ではできなくて、学生だとできること(インタビュー活動や全く違う業界の展示会を見に行くとか)をやっていました。
 起業が目的にあったわけではありませんでしたが、電話でアポイントを取って土日に農家さん・農業参入した企業さん、農業系議員さんなどに取材に行ったりしてました。そうすることで、俯瞰的に農家の欲しいもの(ニーズ)や抱えている問題がわかるようになっていきましたね。

4. 学生に向けてメッセージ

・進路に悩む高校生や大学生は1回何かを決めてしまうと、なかなかそれを変えることや規定の路線から外へ出るということを選択することが難しいのではないかと思っています。 そんな読者(進路に悩む高校生や大学生)に向けて一番伝えたいことがあれば教えてください。
 業種にこだわるより、職種や業務内容にこだわった方がいいと思います。業界が変わっても、同じスキルがそのまま使えるからです。
 例えば、化粧品の企画がしたいと思っていた人が、就職の時に化粧品という業界にとらわれ過ぎて、倍率が高すぎる化粧品メーカーに一般職で入ってしまえば、簿記などのスキルは身についても、企画力・技術力など身につかず、当初とは全然違うキャリアになってしまうかもしれませんよね。私も農業業界にとらわれず、再生可能エネルギーの会社に就職して結果的に広報のスキルを活かせてよかったと思っています。 

・起業を目指す人にとって学生時代に何をするべきか、アドバイスをお願いします。
 もともと、自分も理系でオタク気質で、あまり学校ではイベントごとに積極的になるのが恥ずかしいと思っていた時期がありましたが、大学になって、何か農業でやってみたいと思ってから、自分でイチから何か企画をするようになって、初めて見えてきたものが沢山ありました。将来に直結するようなことでなくても、とりあえず一から何かを企画すると自分の力になると思います。


5. 取材を終えて

     今回は学部時代の専門分野を活かして起業をされた方に取材を行いました!
 積極的にコミュニティやイベントに参加することが起業へ繋がったことがわかりました。忙しい学生生活の中でも、学業と両立させることが大切なのかもしれませんね!
  そして最後まで解決するまで気が済まないという性格が起業で重要な役割を担っていることがわかりました。学生時代から自分の性格を捉えるようになりたいですね!

6. お知らせ

 INGENでは、当社とお付き合いしている農家さんについて、地域農業振興とからめて広報やPRイベントを一緒に企画しています。
 地域の広報・PR活動は、腕利き農家さんの成長や地域農業振興に貢献できる大変やりがいのある活動です。
 「凛」を読んでくださっている学生のかたにも、広報・PR活動にご興味のある学生さんいらっしゃいましたら、インターン・アルバイト募集しておりますので、お気軽にご連絡ください!   otoiawase@ingen-inc.com